![あらすじ](/assets/img/story_title.png?2024-11-22)
![雨音が聞こえる夜。明日は期末試験の最終日。妖怪の娘であっても、普通の学生と同じように今夜はテスト勉強をしなくては。私は結構真面目にやっているのに、なぜかいつも苦戦している。ラジオに耳を傾け、気分転換に狐火で温め直したコーヒーを口にしたとき。同じ高校に通う友人で、妖怪の娘でもある牛鬼ちゃんから電話がかかってきて……大好物のお揚げを引き換えに出されたら仕方ない!30分だけ付き合ってあげることにして、いつもの待ち合わせ場所まで行くか。現代では、不思議なチカラを持っているだけじゃうまくいかない。でも、女子高生って結構楽しい。](/assets/img/story_txt.webp?2024-11-22)
普通の女子高生として人間界の公立高校に通っているが、実年齢は八百歳を超える妖怪「妖狐」の末裔。
妖怪の能力に頼らず生真面目に勉強に励むも一向に成績は上がらず、運動も人間らしい程よい力加減を発揮することが苦手で体育の授業も休みがち。そんな不 器用な自分に人間のように悩んでいる。
最近、時給の良さに惹かれて妖怪マニアの集まる「妖怪ラウンジ」でバイトを始めたことは、仲良しの牛鬼にも内緒。
好物のお揚げを食べると、つい妖怪としても衝動を抑えられなくなり狐耳が出てしまうなど、うっかりやらかすことがある。
妖狐の相棒的存在で同じ公立高校に通う隣のクラスの妖怪の娘。
妖狐とは対照的に要領が良く勉学に励むことなくして成績は学年トップクラス、スポーツも万能でその存在感は学校でも有名になるほどだ。
流行りにも敏感で、好奇心の赴くままに妖狐を連れまわしがちだが、生真面目な割に不器用な妖狐のことを気遣いさりげなくフォローをしてくれている。
最近、稀に強い妖力を放つ「妖怪ラウンジ」が気になっているらしい……。
好物はお肉。
妖狐のファンで、妖怪コンセプトカフェ「妖怪ラウンジ」を訪れてくる少女。
油を舐める以外の異能を持ち合わせない油赤子は、自分の眷属は地味でマイナー妖怪だと卑屈になっているが、父はその油の匂いを嗅ぎつける能力を活かし石油王として人間界では成功者。
南青山やドバイにも住まいを持ち人も羨むセレブ生活を送る一方で、妖狐のような知名度が高い眷属への憧れは強く、妖怪界における眷属の存在意義に悩んでいる。